イケメン学園~恋の行方~


「優那。」


その人がしゃべるかわりに蒼空くんが口を開いた。



「これからもずっと、俺のそばにいてほしい。」




なんてストレートな言葉だろう。


なんて嬉しい言葉だろう。



あたしは、涙をこらえるのに必死で


うなずくしかできなかった。




蒼空くんは、目の前で笑っている。



そして、あたしの指に指輪をはめる。




そして、耳元でこうつぶやいた。




「本物は、またいつかな。左手の薬指にな。」





顔が赤くなるのが分かった。

耳元でつぶやかれたらねぇ照
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