イケメン学園~恋の行方~



あたしには・・・・


幸せなんてない。



「朱里??」


女子寮の前に玲香があたしを見つめて立っていた。


「玲香~!!」


あたしは、玲香に抱きついた。

玲香もこの苦しみ、味わったかもしれない。

恋をすると、苦しみを避けられない。



あたしは玲香に話を聞いてもらうことにした。

話し終えると、玲香は、笑っていた。


な、なんで??



「朱里、それって優那ちゃんへのヤキモチだね。」


「そりゃあ、まぁ。」


「焦ることないんじゃない?誰だって、失恋したら、しばらくは、恋したくなくなるでしょ!?」



あたしだって、焦ったらいけないって分かってる。

だけど、心の中では、先走ってしまう。


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