the forbidden fruit
下唇を噛み締めた。

力を入れる度に血の味が口の中に広がる。

少ししたらお父さんは私のお腹の上に白く、生暖かいものを息を荒げて出した。

用が済むと服を着て部屋を出て行く。

ティッシュで白い液体をふき取り寝間着に身を包みベランダへ出て空を見上げた。

「届かない…」

真っ暗の空に浮かぶ満月に手を伸ばしながら呟く。

12月と言う冷たい風が髪を揺らがせる。

部屋に入りベッドに寝転び眠りにつく。












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