元ヤン彼女と吸血鬼彼氏
「はっ?」
先輩はすっとんきょんな声を出して
声の主を見つめた
アタシもおそるおそる声の主を見てみた

そこには、物凄くかっこいいひとが
180㌢くらいある身長に
凛とした顔立ち
髪は漆黒という名がふさわしい位の黒髪

アタシは、つい見惚れてしまった…

「お前1年だろ⁉生意気言ってんじゃねぇよ!!」
先輩の声でやっと我に返った…
そして、不思議なことにさっきのキレそうな感覚は、なくなっていた

「ふっ、女を力ずくで来させるのは見ててものすごく恥ずかしいですよ?
 いい加減離してやったらどうですか?」
先輩は、何も言い返せず

「ちっ」
っと舌打ちして
アタシの手首を離してどっかに行った…

「ぁ…ありがとうございます!!」
アタシはその人にお礼を言った

「いいよ、別に…
それより怪我とかしてない?」
めっちゃいい人じゃん!!

「はい大丈夫です!!」
「これからは、気を付けたいいよ。
 おれもびっくりしたよ笑
 君みたいな子がナンパされてんだもん
 物好きもいるもんだねぇ…」
おい…待て
物好きとか言い出した…
確かにアタシは全然可愛くないし不細工だけど…

ふつー言うかよ…
年頃の女の子に向かって…

少しでもいい奴だと思ったことを後悔した…
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