私と俺と争奪戦
「んー……そうだな。まずは48歳のおっさんをかっ飛ばす。そして身体を取り戻す」
今の言葉で私は完全に目を覚ました。
そして翔から離れる。
「バカ言うなし!!そんな事やったらますます私のイメージ崩れる!」
「え?別によくない?」
よくない。大問題だ。
「もっと穏便な方法ないの?私も協力するから」
うーんと腕を組ながら考える翔。
そして、真剣な目で私を見つめてきた。
「無くはないけど、お前の身体に負荷がかかるぞ。それでもいいのか?」
私は黙って頷いた。