私と俺と争奪戦
返事を見た翔はほくそ笑む。
「まぁ、所詮48歳のおっさんと言ったらみんなエロいからな」
「翔、今すぐ全国の48歳のおじ様方に謝れ」
「あと、お前の事タイプって言ったのも取り消しな」
「ついでに私にも謝れ」
私のツッコミをスルーして翔は真面目な顔になった。
「いいか、今から作戦を説明する。これは―――」
作戦を聞く限り簡単にできるモノではない。
どんどんと暗くなっていく私の肩をポンと叩いた。
「―――取り敢えず、俺を信じろ」
私は力強く頷いた。
今はとにかく自分の体力と翔を信じるしかない。