私と俺と争奪戦

私は立ち上がって翔の前に立つ。

目が合い、慌てて目線を反らした。

「そうすればさぁ、何で最終手段を使ったわけ?」

「言わなきゃダメか?」

「当たり前」


すると翔はそっぽを向いた。

「あんなどこの馬の骨か知らねぇ奴に、お前の初めてをとられたくなかっただけだ」

その言葉を聞いた途端に私の顔は赤くなった。

その様子を見た彼はニヤリと笑った。

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