いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
お兄ちゃんのお嫁さんになる。
「お兄ちゃん!! コーヒー飲んで行く?」


雄志を呼びながら階段を駆け上がる楓花。


「お兄ちゃん? 起きてる?」


雄志の部屋の前に立つとそっと襖を開けた。


「お兄ちゃん?」


私が部屋に入るとお兄ちゃんは畳の上で寝ていた。


お兄ちゃん・・・


「窓開けっ放しで・・・風邪ひくよ?」


楓花はベッドに置いてあったタオルケットを取り、
雄志の体にそっと掛けた。


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