いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「なんや楓花? 文句あるんか?」


「あるわ!! 
お兄ちゃんは昼も夜も働いてるねん!!
疲れてるねん!! 眠くて当たり前やろ!!」


「はぁ!? そんなん気合が足りんだけや、
怠けてんねん。 根性が足りんねん!!」


「はぁ!? 怠けてる? 
お兄ちゃんのどこが怠けてるねん!!
毎日毎日、一日中働いて頑張ってるやん!!
それのどこが怠けてるねん!!」


「この程度で疲れてる? 
昔の人間が聞いて呆れるぞ?
昔の人間は寝る間も惜しんで働いたもんや
眠い?しんどい? アホか。 
昔の人間はそんな恥ずかしいこと
口にせんかったわ!!」


「また昔の話かいな!! 
昔の人がどんだけ偉いか知らんけど
今は時代がちゃうねん!!
これ以上働いたら死んでまうわ!!」


「こんなんで死ぬかい!!
人間そんな軟弱じゃないわ、
そんなんで死んだら笑い者やぞ。」

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