いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
そしてまたページをめくって行くと、
『父さんがまたお金を借りて来た。
どうやっても店を続けたいらしい。
もう限界だった・・・』


お兄ちゃん・・・


そしてまたページをめくる楓花。


『今日、奈緒子と別れた。 
ちょっと気が楽になった。
これでも困らせなくて済む。』


「お兄ちゃん・・・」


私はその言葉に目がしらが熱くなって、
涙が込み上げて来た。



そしてまたページをむくる・・・


「えっ!?」


そこには・・・


ノート一面、『死にたい』の文字が書かれていた。


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