いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「はっ!?」


ま、まさか・・・


私は急に何か嫌な予感がした。


『死にたい』
お兄ちゃんがノート一面に書いた言葉、
お兄ちゃんの想い・・・


私は立ち上がり、急いで階段を駆け降りた。



お兄ちゃん、まさか死ぬなんて考えてないよね?

そんなバカなこと考えてないよね?



私は玄関に向かい靴を履こうとすると、

「楓花!!」

お母さんが大きな声で私を呼んだ。


「雄志が、雄志が・・・
病院に運ばれたって・・・」


えっ・・・


私は目の前が真っ暗になった。


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