いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「一人で大きくなったような顔しやがって。」


「私だって・・・ 
私だって好き好んでこの家に
生まれたんちゃうわ・・・」


「なに!?」


「私だって好きでこの家に生まれたんちゃうわ!!」


「おまえ!!」


父はその言葉に怒りが爆発し、
血相を変え楓花に向け右手を振り上げた。


この目・・・この血走った目・・・
私たちはいつもこの目に怯えて生きてきた。


楓花は思わずギュッと目を閉じて縮こまる。


私は今、きっと一番最低なことを言っている、
親への感謝を忘れて・・・
でももう私は自分の気持を抑えられなかった。


父の言ってることがすべて正しいわけじゃない!!


楓花は雄志をバカにされ、
キレた勢いに任せ父に反抗した。


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