いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「待って父さん!!」


雄志が楓花と父親の間に割って入った。


「俺が悪かった!! 
俺が早よ起きんかったから・・・
楓花が起こしてくれたのに
なかなか起きんかったから悪いねん!!」


「はぁ!?」


父親は血走った目で雄志を睨み付けた。


「楓花も本心ちゃうねん、
ちょっと学校で嫌なことがあって、
イライラしててん。」


お兄ちゃん・・・


「だから許したって。 
楓花はいつも父さんには感謝してるねん。」


「・・・・・」


父親は雄志から楓花に視線を移す、
楓花は怖くて目を合わすこともできない。


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