いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「なんかあったんか?」


「えっ!?」


「連絡できひん理由があったんか?」


「あっ、ちょっと・・・」


「なに!? どうした?」


心配そうに勝彦が私の顔を覗き込む。


「お兄ちゃんが・・・入院してもて・・・」


「えっ!? 入院!?」


「うん・・・」


「どうした!? どこか悪いんか!?」


「ううん、そうじゃないねん。
でももう大丈夫、回復に向かってるから。」


「そうか・・・」


ホッと肩を撫でおろす勝彦。


勝彦・・・


安堵の表情を見せる勝彦に、
楓花はあたたかいものを感じた。


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