いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
でももう一つ、私にはプレゼントが届いた。


机の上に置かれた小さな箱・・・

勝彦・・・


そう、勝彦が私の誕生日に
プレゼントを贈ってくれたんだ。


私はなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


これを受け取っていいのだろうか・・・


そんな気持ちのまま、箱を開けてみると、
シルバーのブレスレットが入っていた。


今、若い子の間でも人気のブレスレットだ。


ちゃんと私のことを想って
買ってくれたんだなぁ・・・


学校とバイトでオシャレをする暇も、
買うこともできない私を思って
勝彦が選んで買ってくれたんだろう、
そうと思うと胸がキュンと締めつけられた。


勝彦、あなたはまだ私のことを?


ごめんね・・・


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