いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「楓花は関係ありません!!」


雄志は楓花の前に立ち、男の視界から遮った。


「関係ない? でも妹なんやろ?」


男はグッと二人に近付く。


「この子なら十分稼げるぞ?」


「えっ!?」


「よかったなぁ~こんな可愛い妹がいて。」


男は雄志の肩をポンっと叩いて、楓花に手を伸ばした。


「お兄ちゃん・・・」


楓花は怯えながら雄志の背中にしがみ付く。



「待ってください!! お金はなんとかします!!
だから楓花には手を出さないでください!!」


「はぁ? おまえなぁ・・・
無理やったから、俺らはこうして出向いてるんやろ?
そやのになんとかしまっすって・・・」


「お願いします!!」


雄志はその場に土下座した。


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