いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
笑えるのはあなたのおかげ
私は勝彦に借りたお金でなんとか返済でき、
変なところで働かなくて済んだ。

勝彦には感謝してもしきれない。
こんなことお願いできた立場じゃないのに・・・


楓花の中には何とも言えない
罪悪感が込み上げいた。



でもここからがまた大変だ。
借りたお金を返さないといけないのだから。


私も今以上にバイトの時間を増やしお金を稼いだ。


「楓花、大丈夫か?」


「うん、大丈夫!!」


大変なことも辛いことも多いけど、
仕事をしているとなんだか充実感もあった。


私は働くことが苦にはならない性格らしい、
それだけが救いだった。


「これ、今月分。」


「あっ、はい。」


今日は勝彦にお金を返済する日。
毎月少しずつだけど勝彦にお金を返している。


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