いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「でもね、でもね・・・」


「んんっ!?」


「こんな大金借りておいて、こんだけ待たせておいて、
利子とか全然払えなくて・・・ごめん・・・」


「楓花・・・」


楓花は申し訳なさそうに俯いた。


「そんなんええよ、利子なんて!!
そんなん求めてない、俺は金貸しちゃうねんで?」


「うん、わかってる・・・
でもね・・・でもね・・・」


「どうした楓花!? 何が言いたい?」


「私には何も返せないから・・・
だから・・・」


「んんっ!?」


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