いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「ケーキ屋さんに入るの?」


「えっ!? ああ、うん。」


「そう、ここのケーキ美味しいもんね。」


「あっ、そうみたいやな・・・」


「食べたことないの?」


「うん・・・」


「そっか、じゃあ入ろう?」


「えっ!?」


奈緒子は雄志の手を引きケーキ屋へと入る。



奈緒子・・・


雄志は繋がれた手、奈緒子の背中を見つめ、
胸に熱を帯びて行く。


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