いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「雄志も甘いもん好きやんな?」


「うん。」


「雄志もきっと美味しいって言うで。」


「そうか?」


「うん。」


「じゃあ、これにしようかな。」


俺は奈緒子が薦めるままにそのケーキを選んだ。



「毎度あり。」


「はぁ? なんでおまえが言うねん。」


「フフッ、私ここで働いてるねん。」


そう言って奈緒子はニコッと微笑んだ。


「えっ!? マジで?」


「うん。」


奈緒子がこのケーキ屋?


雄志は目を丸くして驚いた。




< 203 / 309 >

この作品をシェア

pagetop