いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「じゃあ、これでいい?」


「うん。」


「サキちゃん、これ包んでくれる?」


「はい。」


奈緒子は店員の子にケーキを包むように指示を出した。


何年ぶりかなぁ~
こんな女の人と接するのなんて、
しかも奈緒子なんて・・・


奈緒子・・・


雄志は奈緒子をやさしい目で見つめていた。


「じゃあ、はいこれ。」


奈緒子がケーキの箱を雄志に差し出した。



< 205 / 309 >

この作品をシェア

pagetop