いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「ありがとうございました!!」


俺と奈緒子は揃ってケーキ屋を出た。


「仕事は?」


「私はもう上がりやねん。」


「そうなや・・・」


そう答えて俺は言葉を詰まらせた。


次、どうゆう言葉を言えばいいのだろう?
何を話せばいいんだろ?


できればもう少し一緒にいたい、
でも引き止めるのはおかしい。
『家まで送ろうか?』そう言えばいいか?
でもそれもなんかいやらしい。


俺はも奈緒子の彼氏ではないんだから・・・


引き止める理由がない。


もしかしたらもう彼氏だっているかもしれない・・・


そんなことを考えてると無言の時が流れる、
そんな空気を断ち切ったのは奈緒子だった。


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