いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
楓花の嘆き
「お兄ちゃん!!」


「あっ、楓花。おはよう。」


「おはよう。」


楓花はニコニコとしながら雄志のそばに来た。


「昨日、ケーキ買ってきてくれたんだって?」


「えっ!? あ、ああ・・・」


「ありがとう。 私がここのケーキ好きなの
憶えててくれたんだ?」

「ま、まぁな。」


「フフッ、ありがとう。」


楓花はそう言うと嬉しそうに笑った。


「お、おう。」


しかし楓花と対照的になんとも歯切れの悪い雄志、
そんな雄志の態度に楓花はすかさず尋ねた。


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