いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
お兄ちゃん!?


その姿はまるで何かから逃げてるようにも見える。


楓花は雄志の名前を呼んだ人を見ると・・・


「奈緒子さん!?」


悲しい顔をした奈緒子だった。


何? どうしたの!? 
ケンカでもしたの?


普段から温厚な雄志から想像もつかない表情で
その場を走り去っていた。
そして悲しそうな表情で取り残された奈緒子、
楓花は何かただ事ではないのだと感じた。


すると奈緒子のそばで小さく動くものが目に入った。


んん!? 


「お母さん、どうしたの?」


小さな男の子が心配そうに奈緒子さんを見つめた。


えっ!? お母さん!?


楓花は耳を疑った、奈緒子に向かって
男の子がお母さん言ったのだ。


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