いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「お母さんをいじめるなっ!!」


「えっ・・・」


男の子は涙目になりながら震えた体で楓花を睨んだ。


はっ!!


楓花はそんな男の子の顔を見て我に帰った。


あたし・・・


まわりには野次馬たちの人だかりが出来始めている。


「ああ・・・」


楓花は自分のまわりに集まる人だかりを見て、
自分のしたことの恥ずかしさに気付いた。


ど、どうしよう・・・


楓花は真っ青な顔して伏せた。


「ここでは何ですから、場所を変えましょう。」


すると勝彦がそんな楓花を支えながら、
奈緒子に気を遣いながらそう言った。


「はい・・・」


「なぁ、楓花?」


「う、うん・・・」


そして楓花たちは近くの公園へと向かった。


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