いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
幸せへの決断
楓花は携帯を持ったまま固まってる。


「楓花ちゃん? 楓花ちゃん?」


「えっ!?」


奈緒子の呼び掛けにはハッと我に返る楓花。


「お父さんがどうしたって?」


奈緒子は楓花の腕を掴み問いかける。


「えっ!? あっ!! お、お兄ちゃん!?」


そしてまた楓花は思い出したかのように
電話の向こうの雄志に問いかけた。


「楓花、大丈夫か!?」


「う、うん、それで? 
うん、うん・・・わかった。」


楓花は雄志の言葉に頷き電話を切った。


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