いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「でも・・・」


「お兄さん、あなたはもう
一人じゃないんですよ?」


「えっ!?」


「あなたには家族がいるんですよ?」


「家族・・・?」


すると、勝彦の後ろに子供の手を引いた
奈緒子が立っていた。


「奈緒子・・・」


「雄志・・・」


「家族って・・・」


「そうです、お兄さんの家族です。」


「えっ!? 勝彦くん何を言って・・・」


「おとう・・・さん・・・?」


「えっ!?」


すると奈緒子に連れられた小さな男の子が
雄志を見てそう言った。


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