いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「生まれた月日や血液型など、
たぶんお兄さんの子に間違いありません。
それに奈緒子さんの手帳・・・
お兄さんへの想いがたくさん綴られてありました。
奈緒子さんはずっとお兄さんを
想っておられたんですよ?」


「・・・・・」


「ごめんね雄志、勝手なことして・・・」


「奈緒子・・・」


雄志は奈緒子、そして男の子を見た。
男の子は少し泣きそうなそんな目で雄志を見ている。



「お兄さん、楓花のためにも
お願いします!!」


勝彦はそう言って頭を下げた。


「楓花・・・」


楓花は心配そうに雄志を見つめている。


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