いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「お兄ちゃん・・・」


お兄ちゃんの胸の中はあたたかくて、やさしくて、
とても幸せなだなぁと思える・・・


「お兄ちゃん、私・・・幸せになるね。」


「ああ。」


「お兄ちゃん、元気でね?」


「ああ。」


「体には気を付けてね?」


「ああ。」


「お兄ちゃんも、幸せになってね?」


「ああ。」


「お兄ちゃん・・・今まで本当にありがとう。」


「ああ・・・」


「お兄ちゃん・・・」


楓花は思わず雄志の胸で泣いてしまった。


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