いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「こら、花嫁が式場に入る前に泣いてどうする!!」


「うん・・・でも・・・」


「楓花。」


「んんっ!?」


「幸せになれよ。」


雄志はそう言って微笑んだ。


お兄ちゃん・・・


「うん・・・うん・・・」


楓花はもう一度雄志の胸に顔を埋めた。



お兄ちゃん・・・ありがとう・・・


私は幸せになります。


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