いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
一歩、そしてまた一歩と私は幸せな場所へと進んで行く、
幸せなあなたという場所に・・・


勝彦は私を笑顔で迎えてくれた。


「勝彦くん、楓花をお願いします。」


「はい、必ず幸せにします。」


雄志の手から勝彦の手へ楓花が手渡される。


「楓花・・・」


「勝彦・・・」


私たちは二人並んで、またその先へと歩く。


その姿を雄志は笑顔で見守っている。


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