いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「何しとんねん!!」


そんな楓花の元に駆け寄る雄志。


「ほらっ!! あっち行け!!」


雄志は野良犬の前に立ちはだかり
楓花を自分の後ろにやると、
大きな声で野良犬を追い払おうとした。


「楓花、もう大丈夫やぞ。」


「お兄ちゃん・・・」


「ワン!! ワン!!」


「きゃぁぁぁー!!」 


そんな二人に牙を剥いて吠え立てる野良犬。


「お兄ちゃん!!」


楓花はビクッと震え雄志の服を強く掴んだ。


「おまえ・・・うらぁぁぁ!!」


雄志は怯むことなく野良犬に向かって行き
殴る構えをした。


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