いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
ナオコ・・・


「楓花、ごはん出来てるよ?」


私は母の声を耳に入らず奈緒子さんを見ていた。


「楓花!?」


「いらない!!」


「えっ!?」


「いらない!!」


私はそう叫ぶと二階へと駆け上がった。


「ちょっと楓花!! どうしたの!?」


下から二階を覗き込む母親。




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