いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「紅茶おかわりいる?」


「あっ、うん。 ありがとう。」


雄志が部屋を出ると楓花の部屋がドアが開いていた、
覗き込むと楓花の姿はない。


雄志は一階に下りると母親に聞いた。


「母さん、楓花は?」


「ああ、さっき出掛けたよ。」


「出掛けた!?」


「うん。 何!? 紅茶?」


「ああっ、うん。」


母親は食器棚からカップを出し、
新しい紅茶を入れた。


雄志は心配そうに玄関の方を見つめた。


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