いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「どこかお出掛けですか?」


「いや、別に。ちょっとブラブラとしてただけ。」


「そうなんですか。」


「楓花ちゃんは?」


「あっ、私も別に何も・・・」


まさか桝田さんに偶然会うなんて思わなかった。


そうだ、今、あの時の返事を・・・


楓花は桝田の顔を見た,
するとニコッと微笑む桝田。


言えないなぁ~・・・


楓花は桝田を目の前にして
この前の返事は言えなかった。


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