いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「ああ~楽しかったぁ~!!」


いっぱい楽しんで満足そうな楓花。


「それはよかった。」


そんな楓花を見てニコッと微笑む桝田。


二人はゲームセンターを出て、
街灯の点いた道を並んで歩く。


「なんかすいません、
一人はしゃいでしまって。」


「ううん。
でも、よかった元気そうで。」


「えっ!?」


「なんか元気なさそうに見えたから。」


桝田さん・・・


そうだ忘れてた。 私、イライラしてたんだ・・・


桝田さん私のことを気遣って・・・



桝田さんと遊んでるこの時間は
お兄ちゃんのことを、嫌なことを忘れてたんだ。


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