いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
楓花は桝田を見た。


「んっ!?」


楓花はなんいか不思議な気持ちを感じた。


「どうした?」


「い、いえ。」


「そう。」


なんでだろ? 
なんで忘れられたんだろう?

楽しかったから? 
それとも桝田さんだったから?


「あっ、もうこんな時間。
楓花ちゃん帰らなくてええの?」


時計は午後8時を指していた。


帰る・・・?


桝田のその言葉に楓花の頭にはあの場面が甦った、
お兄ちゃんとナオコという女性の笑い顔が・・・





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