いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
楓花そっと顔を上げた、
すると楓花の目には涙が滲んでた。


「楓花ちゃん・・・?」


びっくりしたように目を見開く桝田。


楓花は桝田を見ていた視線をその先に移した。


「んん?」


桝田もその楓花の視線を追うように後ろを見た。


「えっ!? 楓花ちゃん!?」


「いいですよ・・・」


「えっ!?」


「私はいいですよ・・・」


楓花はそう言って顔をそむけた。


「楓花ちゃん・・・」


二人の視線の先にはラブホテルがあった。


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