いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「おにいちゃん、絶対だからね?」


「えっ? うん。」


「絶対の絶対だからね?」


「うん。」


「フフッ。」


二人は繋いだ手を大きく振りながら
夕日に照らされた道を歩いた。


◇◇◇◇◇




いつだって私のことを守ってくれたお兄ちゃん、
私はお兄ちゃんが大好きだった、
強くてやさしいお兄ちゃんが。


『将来は絶対お兄ちゃんのお嫁さんになる。』


それが私の小さい頃からの夢だった。


雄志の横で眠る楓花、
その笑顔は幼いあの頃と同じだった。


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