中3、冬。
しがらみ
限度
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ここからは、私が中学三年生の頃のお話。
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「このままじゃあ・・H高校は厳しいかな。」
「そ、うですか。」
「何でこんな成績しか取れないの?」
「ごめんなさい・・・。」
塾に行っても家に居てもこの話ばかり
無限のループ。
中学三年生。
人生初の壁とやらに私は悩んでいた
兄がいる。二つ上で、進学校に通っている。
更にはスポーツ万能で、男女関係無く人気があるみたい
親はそんな兄と正反対で運動も勉強も曖昧な私を
どのように見ていただろうか?
恐らく、無駄なお荷物とでも言っておいたら間違いは無いだろう。
秋、10月位で既に勉強なんて
やる気になれていなかった。
全てが億劫で仕方がなかった
どうせ、私は美大に行ってデザイナーになるんだから。
頭なんて良くなくて良いの。
それに・・・
「母さんをこれ以上悩ませないで。
どうして、お兄さんとこんなに差が生まれたの?」
私は所詮、家の飾りなんだから。