一人睨めっこ
五節 疑問
「事情は何となく分かったけどさ――疑問点が数個ある」
『疑問〜?』
今まで暇そうにしていた駿兄が会話に加わった。
「まず、結局このもう一人の俺って何者なんだろうか……」
俺の中に居るし、俺の声。
だけど、俺とは違う。
そんな存在。
一体何なのだろうか。
『うーん……はっきりは言えないけど、まー君が――』
「ちょっと待て」
俺は話し始めた駿兄を一旦止めた。
理由は――――
「何だよ“まー君”って!!」
『真琴だからまー君っ! いいでしょ?』
駿兄は笑顔で言った。
「よ・く・な・い・!!」
『気を付けろ……俺も最初ゆっぴーってあだ名を付けられたんだ』
優兄が俺にこっそり言った。
ゆっぴーって…………。
『ねぇまー君』
「まー君って、呼・ぶ・な・!」
俺は大声で言った。
『じゃあ何て呼べばいいのお?』
「真琴でいいよ!!」
ああもう、さっきから話が脱線してばかりだ。
『疑問〜?』
今まで暇そうにしていた駿兄が会話に加わった。
「まず、結局このもう一人の俺って何者なんだろうか……」
俺の中に居るし、俺の声。
だけど、俺とは違う。
そんな存在。
一体何なのだろうか。
『うーん……はっきりは言えないけど、まー君が――』
「ちょっと待て」
俺は話し始めた駿兄を一旦止めた。
理由は――――
「何だよ“まー君”って!!」
『真琴だからまー君っ! いいでしょ?』
駿兄は笑顔で言った。
「よ・く・な・い・!!」
『気を付けろ……俺も最初ゆっぴーってあだ名を付けられたんだ』
優兄が俺にこっそり言った。
ゆっぴーって…………。
『ねぇまー君』
「まー君って、呼・ぶ・な・!」
俺は大声で言った。
『じゃあ何て呼べばいいのお?』
「真琴でいいよ!!」
ああもう、さっきから話が脱線してばかりだ。