一人睨めっこ

八節 紹介

 俺は冷めた朝食を食べ、のんびりとしていた。

『真琴アンド葛西!!』

「ほぇっ!!?」

 淳がいきなり叫んだので、俺は驚いて変な声を出してしまった。

『ぶはっ……お前達に――紹介したい人が居る』

 今一瞬笑ったろ。

「紹介したい人? 彼女か?」

『そんなのじゃない』

 淳が真剣な面持ちで言ったので、俺も真剣に聞く事にした。

『お前達なら、大丈夫だと思うから――』

「『?』」

 俺と真奈美には、何が何だかさっぱり分からなかった。

『僕と淳と優しか知らないんだけどねっ』

 駿兄が言った。

『……知依を見せるのか?』

 優兄も会話に混ざった。

『うん、真琴達なら信じられるでしょ?』

 話の内容は俺には全く分からなかったが、――真琴達なら信じられる――その淳の言葉が嬉しかった。

『そこは良いんだが、失神させないようにしろよ』

 失神!!?
 え、何で!?
 そんな危険性があるの!?
 どんな人間だよ!!
 要注意人物かよ!!

 真奈美も驚いているようだ。


 そんな俺の目の前に、小さな女の子が現れた。
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