一人睨めっこ
九節 幽霊
「やっぱりお化けじゃん!!」
俺にだって恐怖感ってのがあるんだよ!!
『お化けって言わないで。どうせなら幽霊って言って』
チイラがむすっとした顔で言った。
「どう違うんだよ!!」
『お化けってなんか人間じゃないじゃん。火の玉とか目玉親父とか――』
それは妖怪だ。
『幽霊は綺麗な女性ってイメージだから』
そ、そうか?
『知依と真琴君、早速仲良くなってるねぇ』
駿兄の目には俺達がどう写っているのか。
『私の事ほったらかし〜?』
腰が抜けたままの真奈美が言った。
「はいはい、立てるか?」
俺は真奈美の手を握って立たせた。
『にゅ〜』
何て声出してんだよ。
「もうそこの椅子に座ってろ」
俺はそう言って真奈美を近くの椅子に座らせた。
『ひゅ〜、ラブラブだね!!』
淳がからかう。
『僕はほったらかし?』
「チイラっ……」
『ひゅ〜モテモテだね!!』
また淳がからかう。
「ラブじゃないモテてない!!」
俺は耳が熱くなるのを感じながらそう叫んだ。
俺にだって恐怖感ってのがあるんだよ!!
『お化けって言わないで。どうせなら幽霊って言って』
チイラがむすっとした顔で言った。
「どう違うんだよ!!」
『お化けってなんか人間じゃないじゃん。火の玉とか目玉親父とか――』
それは妖怪だ。
『幽霊は綺麗な女性ってイメージだから』
そ、そうか?
『知依と真琴君、早速仲良くなってるねぇ』
駿兄の目には俺達がどう写っているのか。
『私の事ほったらかし〜?』
腰が抜けたままの真奈美が言った。
「はいはい、立てるか?」
俺は真奈美の手を握って立たせた。
『にゅ〜』
何て声出してんだよ。
「もうそこの椅子に座ってろ」
俺はそう言って真奈美を近くの椅子に座らせた。
『ひゅ〜、ラブラブだね!!』
淳がからかう。
『僕はほったらかし?』
「チイラっ……」
『ひゅ〜モテモテだね!!』
また淳がからかう。
「ラブじゃないモテてない!!」
俺は耳が熱くなるのを感じながらそう叫んだ。