解けない方程式なんて作らないで(仮)
☆隆輔Said☆

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さーってと、永太先生のとこ行くか。


遊美が授業を抜け出すのは初めてだった。


多分アイツ自身そういうことだけはしない奴なんだけど今回は何かあったんだな。


さっき数学って言ってたよな。


「あっ、松神先生!」


おっ、永太先生ぢゃん。


「あの、遊美知りませんか?」


Goodタイミング


『あ、俺そのことでちょっとお話が』


「はい」


なんか俺が怒るみたいにぢゃん


『アイツ数学の授業抜け出したのは受けたくないって言ってました。多分授業自体を受けたくないとかぢゃないんだと思います。アイツ何か寂しそうな目してましたし…』


それに何か辛そうだった。


「それで今は?」


言うの忘れてた。


『2相にいます。俺この後も授業ないんで話し合うことになりましたけど』


「遊美が話し合いにOkしたんですか?」


そこもビックリだよな。


『はい。まぁやる気は全然なさそうでしたけど』


若干嫌な顔をした気もしたし。


「わかりました。次の授業の先生には俺が伝えておきます。遊美のことお願いします」


『こちらこそお願いします』


永太先生が物分りのある先生でよかった。


よし、遊美のとこ行くか。






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