解けない方程式なんて作らないで(仮)
「先生ーお菓子食べてもいいですか?」


「…あと2分待て」


男子はさっきからこの調子。


4組はみんな同じ号車に乗っているんだ。


若干違うクラスの人たちとかいるけれど。


まぁ新幹線だし。


「よし、いーぞ!」


「っしゃー!」


どこまでガキなんだか…


この時間となるとみんな他の号車とかに行って他クラスの人と交換するんだ。


まぁMeはみんなと喋ってるだけだけど。


全く自分から動こうという気はない。


「遊美ー!!」


ほら、Meが動かなくたって来るんだよ。


「優愛!!いる?」


「いる!!遊美もこれ!」


「ありがと」


こんな感じのがずーっと続く…。


気づくと両手がいっぱい。


食べきれるのか?


「遊美ー」


「ん?」


って、ちょっと待った。


この声って…


「先生?」


「あぁ。俺前に用が有って来たからついでになんかお前にもらおうかと」


なんだその理由!?


でも何か嬉しいっ!!


「こっからてきとうに取っていいよ」


「さんきゅ」


Meの机の上は自分が持ってきたお菓子がたくさんある。


先生はその中のドライマンゴーを取っていった。


そういえば先生もマンゴー好きだったよなとか思いつつ。


内心メッチャ心臓やばい。


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