隣に君がいるから


よくわからない胸の痛みに私は戸惑う。



『ごめん、友達』


そう言って私の隣に座る悠磨。

肩と肩が触れそうで触れない


…もどかしい距離に私の心臓は高鳴り続ける。



―私、どうしたの?


自分に聞いても答えは自分しか知らない。

でも、その自分が答えを知らなかったら何の意味もない。



『どうかしたのか?』


悠磨が心配そうに私を見る。


さっきの痛みと心臓の高鳴りの正体がわからなく不思議な気持ちのまま、



『ううん、大丈夫』

と答えた。














―夏休みが終わりに近付く頃


私は得体の知れない感情を覚えた。





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