隣に君がいるから
音の正体を知れたのは席に着いたときだった
『宮本彩芽です。よろしくお願いします』
無事に自己紹介もでき、席は悠磨の隣という安心な場所
多分、新ちゃんのお陰だろうな
『ねぇ』
後ろから低い声が聞こえてきた
悠磨を呼んでるのかな…って思ったが、私の肩にちょんちょんと指で触れられたので、振り返ってみた
『俺、瀬川 大翔(セガワヒロト)』
そう自己紹介した彼は、悠磨みたくイケメンだった
クールっぽいなぁ…
『彩芽って呼んでよか?』
『うんっ。いいよ!』
私がニコッとすると、彼は微笑んだ
大翔君は絶対モテてるって確信した
『彩芽って悠磨と付き合っとると?』