【短編】SFマグロ
序章 戦闘準備
〜太平洋軍事本部〜
会議室
軍事司令官のマッコウクジラが口を開いた。
「副司令官、現状を報告せよ。」
「はい。報告致します。現状も変わらず人間共は無差別捕獲をし続けております。」
副司令官の大王イカは神妙な面持ちで答えた。
「そうか。やはり武力行使で黙らせるしかないか。」
マッコウクジラはため息をついた。
「そうですね…。やはり人間との共存はできませんね。」
大王イカも頭を悩ませていた。
「やはり、お前に頼るしかないみたいだな。マグロ、申し訳ない。」
マッコウクジラは頭を下げた。
「しょうがないですよ。私がなんとかします。作戦の内容を教えてください。」
マグロがそう言うと、副司令官はワカメに刻まれた資料を取り出した。
「説明しよう。海の外では人間と勝負はできん。そこで、奴等の移動手段である『船』を狙う。『船』の底に穴を開け、海水を注入する。重さに耐えられなくなった『船』は直に沈没。慌てて海に身を投げ出した人間共を片っ端から食っていく。マグロの役目は穴を開ける攻撃だ。」
マグロは小さく頷いた。
会議室
軍事司令官のマッコウクジラが口を開いた。
「副司令官、現状を報告せよ。」
「はい。報告致します。現状も変わらず人間共は無差別捕獲をし続けております。」
副司令官の大王イカは神妙な面持ちで答えた。
「そうか。やはり武力行使で黙らせるしかないか。」
マッコウクジラはため息をついた。
「そうですね…。やはり人間との共存はできませんね。」
大王イカも頭を悩ませていた。
「やはり、お前に頼るしかないみたいだな。マグロ、申し訳ない。」
マッコウクジラは頭を下げた。
「しょうがないですよ。私がなんとかします。作戦の内容を教えてください。」
マグロがそう言うと、副司令官はワカメに刻まれた資料を取り出した。
「説明しよう。海の外では人間と勝負はできん。そこで、奴等の移動手段である『船』を狙う。『船』の底に穴を開け、海水を注入する。重さに耐えられなくなった『船』は直に沈没。慌てて海に身を投げ出した人間共を片っ端から食っていく。マグロの役目は穴を開ける攻撃だ。」
マグロは小さく頷いた。