男子校におしのび
夏果side
「そっかぁ~良かった。陽は?」
「俺もやるよ。」
「じゃあ、明日からやってみない?」
私が提案してみると、雲と青海はすぐに首を縦に振った。
陽は苦笑いしつつも首を横には振らなかった。
「謙喜と羽都は陸上だよね。」
「おう、俺の走り見せてやるわ。」
「謙喜は県大に行くほど速えんだぞ。」
それはさっき十分見せつけられたわよ。
「それより、夏果の部屋なんか広くね?」
「そこまでないと思うけど、皆が部屋片づけないからでしょ?」