男子校におしのび
『羽都くん~。いる?』
「俺の部屋かよ‼いねーよ誰も、俺は夏果の部屋だからな。」
「あのさ、解禁日っていつまで?」
「今日の深夜まで。」
深夜まで、って後、4時間はあるじゃん‼意外にきついな。
女子も可哀想だし。
「夏果同情するなよ。一応お前の敵でもあるんだぞ。」
やっぱり可哀想かも。私だったら、一生懸命追ってきてるんだもんね。
好きな人を…
「よし、皆で言わない?」
「何を?」
青海が顔面蒼白できく。
「今度から、もう来ないで下さいって。」
皆が一瞬ため息を吐いたように聞こえたのは私だけ?
「夏果ごめんだけどそれしたとしても収まらないよ。あの威力には。」
どんな威力ですか?
「夏果大人しく夜まで待とう。」